連休より摘蕾(てきらい)がスタートします(2016/4/27)

みなさん、こんにちは。でらうま柿農園 富有柿.comです。

4月ももう終わりですね。先日はとても暖かく、夏に近いような一日もありました。そして連休が迫っていますね。遊びに行ったり、ゆっくり休んだり、読書など満喫してください。

柿農家は今月末より摘蕾(てきらい)という作業が始まります。柿は秋の果物なのであまりイメージないかもしれませんが、摘蕾は11月の収穫期に次ぐ忙しい時期です。どんな作業なのか、今月後半の柿畑の写真を通してご説明します。

柿畑はずいぶんと葉っぱが広がって、春の雰囲気が広がっています。農家ならではの春の柿畑の写真をお届けします!(画像をクリックすると写真が拡大されます)


2016/4/17の柿畑-001

4/17です。随分と葉っぱが広がってきました。とても天気のいい日で、畑を見回るだけでも気持ちがいい日でした。


2016/4/17の柿畑-002

同じく4/17です。薄緑色の葉っぱや梢が今年成長している部分です。発芽から1か月ほどで、新梢は10~15センチほど伸びています。葉っぱの脇に、小さな蕾(柿の果実が成る部分)がみえます。


2016/4/20の柿畑-001

4/20です。逆光で撮影するとちょっと雰囲気が出ますね♪ 蕾はまだ5ミリ程度の大きさですが、日々成長しています。この蕾が柿になっていくのですが、どのように成長するのか楽しみにしてくださいね。


2016/4/22の柿畑-001

4/22です。少し遠くからでも蕾がたくさんあるのがわかると思います。多いものだと1本の新梢に8つほどつきます。これらがすべて成長してしまうと、すごい数の柿がなります。そうなると養分を奪い合ってしまい、全て小さくて甘くない果実となります。

また、下の方の蕾は枝に接触して傷つき、上向きの蕾は日焼けし、商品価値がグッと下がります。さらに、柿は7月に翌年の芽を形成し始めるのですが、そのための養分も不足してしまいます。

そのため、1つの梢に1個以下に蕾を間引きします。これを摘蕾といいます。美味しく品質の高い柿をつくるための大切な作業です。


2016/4/22の柿畑-002

同じく4/22です。葉も広がって光合成も始まっていますが、まだ昨年に貯蔵した養分を中心に成長しています。年間だけでなく、翌年の養分を溜めるためにも、摘蕾やその他の作業が大切なのです。


2016/4/26の柿畑-001

4/26です。大きな蕾は1センチほどになっています。蕾の成長はとても早く、3月下旬の発芽から5月下旬の開花までに100倍ほどに大きくなります。そのため、できるだけ早く摘蕾して養分の消費を抑えなければいけません。柿農家は4月下旬より1か月少しの間、ほぼ休みなしになります。頑張って作業します!


2016/4/22の柿畑-003
 
4/22ですが、少し遠くから撮影しました。もう離れていても畑は緑色になっています。


2016/4/26の柿畑-002
 
4/26にほぼ同じ位置から撮影しました。わずか4日ですが、ずいぶんと葉っぱの緑が厚くなっています。

柿だけでなく、公園や街路樹など、いろいろな木々の新緑はキレイですね。日々はあっという間に過ぎていきますが、小さな変化や美しいことにも目を向けていきたいです。

それでは、よい連休をお過ごしください^^

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