富有柿の剪定 その2 結果母枝、側枝を整理しよう(2017/2/20)

みなさん、こんにちは。でらうま柿農園 富有柿.comです。

2月も後半に入りました。相変わらず寒い日が続いていますが、一時ほどの寒さはなくなり昼は気持ちよい日もありますね♪

さて、農園では剪定作業が終わり、見直しと堆肥を撒いています。今年から面積が1.5倍ほどになりました。作業時間も増えますが、今のところは順調に進んでいます^^ 今日は雨ですので、作業はお休みにしてブログの更新ができました。

この時期、柿の木は休眠期に入っているので柿畑の景色に変化がありません。春まではほとんど変化がないのであまりお届けできることがないのですが、剪定や施肥、租皮削りといった柿づくりにとって大切な作業があります。本日は剪定作業の続きです。

前回、開心自然形の樹形を作るために、まずは骨格枝(主枝、亜主枝)を決めることが大切だと書きました。骨格枝づくりが品質向上や作業性アップのためには欠かせません。切るべき場所の枝は、いい芽があって惜しいと思ってもしっかりと切ることが大切です。

では今回は続きです。骨格枝が決まったら、細い枝の整理に入ります。骨格枝から伸びている枝には次の2種類があります。


2017/2/13の柿畑-001結果母枝

真ん中あたりに4本の枝があります。これを結果母枝(けっかぼし)といいます。結果母枝にはたくさんの芽がついていて、先端から5~7つの芽から伸びた新しい枝に柿がみのります(花芽)。残りは果実は結実せず、葉っぱだけがつく葉芽といいます。


2017/2/13の柿畑-002側枝

真ん中あたりに結果母枝が何本も伸びている枝があります。これを側枝(そくし)といいます。結果母枝が1年たつとこのようになります。

側枝は翌年になると1本1本の結果母枝からさらに新しい枝が四方八方に伸びてきます。何もしないと枝同士が重なり日照不足や傷つけあいます。大量の果実が結実するので養分を奪い合って小さく美味しくない柿になります。またやり辛い場所にも広がるので作業性も落ちます。

柿の剪定は、この結果母枝と側枝を整理することで養分の競合を減らし、大きくて美味しい柿を作ることが目的です。それでは枝の整理に入りましょう。


2017/2/13の柿畑-005先端作業前

まず、骨格枝の先端の枝を決めます。幹からできるだけまっすぐで、斜め上向きのいい芽が付いた枝を選びましょう。


2017/2/13の柿畑-006先端作業後

先端を決めたら、その枝と競合する2、3本の枝を間引きます。そして残った枝のうち、左右に広がった枝を残して上下や前後に伸びた枝を切ります。今回の場合は上の写真の一番伸びた枝を残し、競合する3本を間引きました。アングルが変わって少しわかり辛いですね(汗)


2017/2/13の柿畑-007先端切り返し

そして先端の枝は昨年伸びた長さの1/3~半分ほどの場所で切ります。これを切り返しといいます。切り返すことで花芽を取り、果実が実らないようにします。切り返すと枝がぐんぐん伸びるので、先端まで養分を引っ張り上げてくれます。また、芽の方向に注意しましょう。下がり気味の枝の場合は上向き、立った枝の場合は下向きにします。方向も気になるときは左右も検討します。

先端が決まったら、ここから幹に向かって、逆ハの字の形になるように結果母枝や側枝を配置します。結果母枝は50センチ間隔、側枝は1メートルほどの間隔で配置します。


2017/1/25の柿畑-002柿の剪定

結果母枝も側枝も上向きや下向きの枝は切り、この写真のように後ろから見たときに斜め上方向に伸びた枝を残します。

また、側枝はすでにたくさんの結果母枝が伸びているので重ならないように間引きます。側枝の先端の枝と競合する2、3本の結果母枝を間引き、残りは上下の枝を切り、左右それぞれが30センチ間隔に広がるように整理します。また、側枝は5年以上たつと味が落ちやすいので使っても4年までです。長くなり樹形も悪くなるので、できれば3年で更新します。

う~ん、文章では伝えづらいですね(笑) なんとか写真を見てイメージしていただけたらと思います。


2017/2/13の柿畑-003剪定前

剪定前です。


2017/2/13の柿畑-004剪定後

剪定後です。大きくなった側枝を何本か間引きました。後ろの木がまだ剪定前なのでわかり辛いですね(笑) 次に行きましょう!


2017/2/14の柿畑-001剪定前

剪定前です。この木は先端が少し下がり気味なのと、写真ではわかりませんが隣の木が下に入ってきて重なっているので作業性が悪い位置にあります。


2017/2/14の柿畑-002剪定後

短くして、立っていた枝を新しい先端にしました。今は立っていますが、葉っぱや果実の重みで秋には右に下がってきます。


2017/2/14の柿畑-003剪定前

剪定前です。


2017/2/14の柿畑-004剪定後

結果母枝と側枝を上手く配置できたので、ハの字になっていますね。各枝から新しい枝が伸びて広がっても、重なりません。採光性もよく、いい柿が実ることでしょう♪


2017/1/18の柿畑-001剪定前

1/18の剪定前の畑です。今年から借りた畑です。


2017/2/6の柿畑-002剪定後

剪定後です。この畑は若い木が多いので、うまく育てていきたいです♪

最後に、結果母枝や側枝の剪定での注意点です。どちらにも共通しますが、他の枝と絡まったり、交差するもの、内向したもの、立枝や下り枝はできるだけ切りましょう。仮にいい芽があっても、残すと重なったり樹形が悪くなり品質も作業性も落ちます。特に立枝は伸びる割に果実の品質は低く、周辺の枝への影響が強いので極力少なくします。


2017/2/15の柿畑-001虫食い

この枝は根元が虫に食われています。このような枝はすぐ折れますし、養分が上手く流れないのでシワシワの柿になってしまうので切りましょう。


2017/2/15の柿畑-002車枝

太い枝を切ると、このようにたくさんの枝が出てきます。これを車枝といいます。車枝はできるだけ取り除き、残すのはできれば1本で2本までです。翌年、側枝になったら必ず1本にします。


2017/2/15の柿畑-003予備枝

剪定が終わった枝です。先端から4番目の枝は立枝なので通常は切る枝ですが、残しています。この木は高くなってきて来年には先端に届かなくなるので、来年の先端候補として残しました。このように、来年以降のことを考えて残す枝を予備枝といいます。

他にも、途中で折れてしまって先端によい枝がなくなった場合や、虫食いがひどく途中で枯れている場合など、よりよい樹形のために将来の先端候補になりそうな枝があれば予備枝として残すといいです。また、予備枝は少し切り返しておくとよく伸びていい芽が付きます。剪定は今年だけでなく、数年先を見据えてやるのがいいです。

さて、剪定の話だけで随分と長くなってしまいました。もう少しお伝えしたいこともありますが、あまり専門的なことばかり書いても面白くないですよね。次回は肥料のこともお伝えしたいと思います。

まだまだ寒い時期が続きますが、頑張っていきましょう! それではみなさん、ごきげんよう(^^)/

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富有柿の剪定 その2 結果母枝、側枝を整理しよう(2017/2/20)」への2件のフィードバック

    1. でらうま柿農園(後藤柿農園)です。コメントありがとうございます。

      剪定の仕方は地方や品種、各農家さんによって多少違うこともあると思いますが、参考になれば幸いです。ブログでは毎年書いていますが、HPの方でいずれ剪定に関して詳しくまとめますので、またよろしくお願いします。ご質問などありましたらいつでもどうぞ! できる限り返信いたします。

      いいね

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