摘果が終盤に入りました~(2017/7/12)

みなさん、こんにちは。でらうま柿農園 富有柿.comです。

7月に入りまして、今年も半分を過ぎました。梅雨も後半でとても蒸し暑い日が続きますが、早くもセミの鳴き声が聞こえてきました。梅雨明けまであと少し、いよいよ夏が迫っていますね♪

ところで先日、中学の同級生で実家の柿をやっている友達から、このブログを参考にしていると聞きました。友人に見られるのは恥ずかしいのですが、少しは役立っているのかと思うと嬉しくもありました^^ 柿農家ならではのあるある話も盛り上がりました♪

さて、弊農園の柿畑では通常より前倒しで摘果(てっか)という作業を行っています。摘蕾の見直しからそのまま摘果に入った感じですので早い畑では6月中に完了しましたが、生理落下も少しあるだけで今のところは順調に生育しています。残りの畑も来週前半までには終わる見込みです。

まぁ、細かい話は後半にしますね。摘果や6月後半~7月中旬の作業の説明をしつつ、生育中の柿の様子をお届けします!!(画像をクリックすると写真が拡大されます)


2017/6/26の柿畑-001

6/26です。5月の終わりに柿の果実が顔を出してから1か月弱、もうこのサイズになっています。また、ヘタも大きく成長していますね。柿は3つの生育ステージがあり、6月と7月が第1期です。一番大きくなる時期です。


2017/6/26の柿畑-002

同じく6/26です。摘果ではこんな感じで柿を残していきます。写真では切れていてわかりませんが、この枝は長さが50センチほどで、枝の数も10本ほどあります。詳しくは後半で!


2017/7/5の柿畑-001

少し飛んで7/5です。大きくなっているだけでなく、腰高になってきましたね。6月中旬はほとんど雨も降りませんでしたが、後半からようやく何度か降りました。


2017/7/6の柿畑-001

7/6です。写真は青空で気持ちいいですが、連日の猛暑で畑にいると汗だくです。頻繁に休憩を入れています。友達とも話していましたが、アラフォーの我々でもこれだけ疲れるのに、70代のおじいさんおばあさんも同じ作業をやっています。自分たちがその年になったときにやれるのか? 年配者の方が元気だよね~と(笑)


2017/7/6の柿畑-002

同じく7/6です。iPhone7の横幅はケース込みで7センチですので、この柿は3.5センチほどですね。


2017/7/6の柿畑-001

同じく7/6です。枝と葉っぱの間にはもう来年の芽を準備しています。これを花芽分化といいます。


2017/7/7の柿畑-001

7/7です。芽が充実しているほどよい柿になります。7月の柿の木は果実をどんどん大きくさせながら、同時に来年の準備もしているわけです。果実が残りすぎていると、果実同士で養分を奪い合い、さらには来年の準備もあまりできなくなってしまいます。すると今年も来年もあまりよい柿がならなくなってしまいますね(来年が不作になると養分が余って、再来年は豊作になります。このように成り年と不成り年を繰り返すことを隔年結果といいます)。摘果とは、適正な数をならせることで果実肥大や糖度を高めること、そして来年もよい柿を実らせ隔年結果を防ぐために行う大切な作業です。

また、摘果は今年収穫する柿を決める作業なので、選別でもあります。大きくて傷が少ないものを選ぶことが大切です。


2017/7/10の柿畑-002摘果説明

7/10です。摘果で最初のポイントは残す数です。葉っぱと果実の数の比率(葉果比)が20~25:1になるようにするのが理想です。が、葉っぱの数をいちいち数えていては時間が足りませんね(笑) また、果実がない枝もあります。木全体で葉果比を簡単に測る目安があります。

最終的に残す数の目安は、結果母枝の長さが10センチを超えるごとに1つです。つまり、10センチまでは0個、10~19センチなら1個、20~29センチなら2個という感じで続きます。写真の中央の枝(結果母枝)は摘蕾を終えて3つの柿が残してありますね。1枝1果で摘蕾した場合は4つは残していると思います。すでに今年伸び始めた枝も茶色くなっているのでわかり辛いですが、根元から20センチを超えているので2つになります。

あるいは、結果枝といって今年伸びた蕾のついていた枝の数の半分を目安にしてもよいです。写真の結果母枝には4本(奥にもあると思うので本当は5本)の枝があります。割り切れない場合は切り捨てると、同じく2個となりますね。下の方の葉っぱが数枚しかない枝はカウントしません。ということで、どちらの方法でもこの写真の枝だと残す柿は2つになります。


2017/7/10の柿畑-003摘果説明

摘果の次のポイントは残す果実の選別です。摘果は数の調整と共に、選別でもあります。そのため、大きくて傷のないものを選んで残します。残す向きは日焼けを避けるため、斜め下向きか下向きです。


2017/6/26の柿畑-003摘果説明

この写真は6/26に撮影したのでまだ果実は小さいですね。左の6つは必ず取らなければいけないものです。左からヘタの数が3枚と5枚のもので、真ん中の2つは大きな傷があります。右の2つは発育が遅れている小さなものです。他にも双子や割れた奇形のものがたまにあります。これらは商品価値がありませんので、最初に取りましょう。

右側の3つは少し傷やシワのあるもの、少し形が悪いものです。これらは外見が少し悪いだけです。残す数が余っているなら取り、足りなければ残すとよいでしょう。


2017/7/11の柿畑-002摘果説明

左側の柿は少し黄色いですね。これは日焼けになりかけているものです。上向きの果実は真夏の直射日光にさらされ日焼けを起こし、茶褐色になります。これも優先して摘果したほうがいいです。枝が捻じれて垂れるとほとんどが上向きになって日焼けしてしまいますが、その場合は諦めましょう(笑)

その他、これから大きくなって隣接する果実や枝とぶつかるものや、枝に挟まれてしまうものも傷がつく可能性が高いので摘果の対象になります。特に困るのは、隣接する果実同士がともに大きくて傷のない場合です。泣く泣くどちらかを摘果せねばなりませんね(笑)


2017/7/10の柿畑-001

7/10です。少し堅苦しい説明が続きましたが、残す数だけ決まればあまり難しく考えなくてもできる思います。注意点は奥にある果実を見ようと枝を引っ張りすぎないことです。ポキっと折れて全部がダメになってしまいます(笑) 


2017/7/11の柿畑-001

7/11です。大きなものはもう6センチほどになってきました! 今年は例年より摘果で残す数を減らしています。大きく、美味しくなってほしいです!


2017/7/11の柿畑-005

午後には晴れて、久しぶりに青空を見ることができました。摘果も終盤に入ってきました。


2017/7/11の柿畑-003

さて、摘果をしながら枝の根元を見ると、虫糞があります。これは樹幹害虫のいるサインです。そのあたりをほじってみると・・・


2017/7/11の柿畑-004

いました~! 最近はこの樹幹害虫による枝の食害が多発しており、特に夏からは新しく生えてきた枝をよく食べます。これらは来年の結果母子となる大切な枝です。時間に余裕があれば少しでも取り除いておきましょう。


2017/7/11の柿畑-006

7/11に追肥をしました。追肥はこれから大きくなる果実や来年の芽への栄養です。元肥では土づくりも含めて有機肥料を中心に施肥しますが、追肥はチッソの吸収量が最大になる今月中下旬に合わせ、即効性のある化成肥料を使います。


2017/7/11の柿畑-007

摘果や追肥が終わると、あとは草刈りをしたり台風対策などが中心となります。弊農園ではHPの更新作業もあります。真夏に摘果するより、早めにやった方がまだ涼しいですし、品質がよくなるなら一石二鳥ですね♪ 最初から数が少ない分、生理落下も怖がり過ぎなくてよいのかもしれません。

と、7月前半までの作業をまとめました。弊農園では7月半ばには摘果を終えられそうですが、普通は今月末までに完了すれば十分だと思います。逆に6月中にすべて終わらせてしまっている農家さんもいらっしゃるでしょう。肥料のやり方や種類、量などもそうですが、いろいろなやり方があると思うので試してみたいです。

講習に参加したり本を読んでいると、知らないことがたくさんあると気づかされます。農業はなんとなくいわれたとおりにやっていればできてしまうこともありますが、意味や意義を学ぼうとするととても奥が深いです。また、柿づくりは1年に1度しかやれないので、試行回数も限らています。今年は前年の反省を生かし、今年の反省は来年につなげていかなければいけないですね。専門用語や専門知識のいる作業に関しては、夏にHPの方でもまとめたいと思います。

それでは今回はここまでです。ちょっと堅い話が続きましたが、7月も後半に入ると連休や夏休みですね。暑さに負けず頑張っていきたいです。それではみなさん、ごきげんよう(^^)/

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