ちょっとマニアックですが、富有柿の摘蕾説明 (2018/5/2)

みなさん、こんにちは。でらうま柿農園 富有柿.comです。

今年も5月に入りました。連日暑い日が続いていますね。ゴールデンウィークということで、お休みの方も多いかと思います。日頃の疲れを癒したり、家族でお出かけなど楽しみがありますね♪

柿農家にとっては4月末より摘蕾(てきらい)という作業が始まるので、毎年5月の連休はあまり関係ありません。それでも少しは時間を取ってこちらに帰省した友達と会ったりしていますが、今年は暑さで生育が普段より早く、完全に仕事モードとなっています。ただ、今日は昼から雨が降ってきたので作業はお休みです。そこで、簡単ではありますが摘蕾の説明をしたいと思います。摘蕾の説明と連休の柿畑の様子をお伝えいたします!!(画像をクリックすると写真が拡大されます)


2018/4/25の柿畑-001

4/25です。まだ4月なのに葉も草も生い茂っています。摘蕾で朝から夕方まで外にいますので、私はすでに真夏並みに日焼けしてきました。


2018/4/25の柿畑-002

同じく4/25です。澄んだ青空と新緑の葉。毎年見ていますが、キレイだな~と思います。曇りだと当然撮影できませんが、晴れの日でも空が透き通ってないと上手く撮影できません。そして今回はこんな写真がたくさん撮れたのですが、摘蕾の説明をするためたくさん写真が必要なので控え目にします(涙)


2018/4/25の柿畑-003

枝を拡大していくと、葉っぱと新梢の間にはこのように蕾が並んでいます。この蕾が今月半ばに開花し、今年の柿になっていく部分です。この蕾は新梢1本につき、少ないものだと3個、多いと7個ほどつきます。その新梢は1本の結果母枝に数本~10数本あります。すべての蕾に柿が実ると1本の結果母枝に何十個もできてしまいますね。

1本の枝に何十個も実って、それが全部大きくて甘い柿なら農家もウハウハなのですが、残念なことに何もしないと小さくてまずい柿ばかりになってしまいます。小さくてまずい柿がびっしりと実るだけでなく、木も栄養が不足してしまい来年の成育が悪くなります。

それらを防止するため、蕾の数を制限して残った果実に養分を凝縮させ、木もたくさんの栄養を残して来年も立派な柿を作れるようにする作業、それが摘蕾です。収穫までまだ半年もありますが、とても大切な作業です。同時に、柿農家にとっては繁忙期に次ぐ忙しい時期でもあります。


2017/5/4の柿畑-001

まず、残す蕾の位置から説明します。これは昨年の写真ですが、蕾はこのように様々な向きについています。残す蕾は立派な柿になりやすい場所のものを選ばないといけません。まず、上向きのものは日焼けしてしまうので問答無用で取ります。少し下向きのもので、できるだけ新梢の真ん中辺りに近いものを選択します。


2017/5/4の柿畑-002

こんな感じの位置だと日焼けもしにくいですね♪ さて、実際には、新梢はもっと何本もあるのが普通です。根元に近いものは挟まれて傷つきますので取ります。


2018/5/1の柿畑-001

摘蕾が済んだ枝を上から見ています。まるで囲ってある部分に蕾が残してあります。左から伸びている茶色い枝が結果母枝で、緑色の枝が新梢ですね。新梢は水平面だけでなく上下にもたくさん出ています。上向きの新梢は蕾も上向きになりやすいので、日焼けになりやすいため私はあまり残しません。また、下向きのだと光があまり入らないので、これもあまり残しません。そして、新梢の先の方で、外向きの蕾だと隣接する枝や果実とぶつからなくて傷がつきにくいですね。

次に残す蕾の数ですが、まず、富有柿では新梢(柿が実るので結果枝といいます)1本につき1つまでです(品種によって残す数は違います)。また、すべての結果枝に1つずつ残すのではなく、収穫時の数を参考にしながら調整します。収穫数の目安は結果母枝(茶色い枝)が10センチを超えるにつき1個なので、30センチ強なら3個、50センチ強で5個となります。摘蕾ではその数より1~2個多めに残します。そして6月下旬~7月半ばに、この中から最後の選別をします(摘果といいます)。

摘蕾で残す数は農家さんで多少差があります。もう少し多く残す農家さんの方が多いと思います。逆に、少数ではありますが最初から収穫量にしてしまう方もいます。面積や労働力、農法、販売先などの条件で変わってきます。


2018/5/1の柿畑-001

さて、この真ん中の蕾がいい位置になるので残そうと思ったら、よく見るとガク片が3枚しかありません。このように3枚や5枚のものがたまにあります。蕾が大きくなってきたら、形もよく見ながらやるといい柿がたくさん残りますね^^


2018/5/1の柿畑-002

これはまっすぐ上向きに伸びた枝です。箒枝(ほうきえだ)という名前の通り、無数の新梢(結果枝)が伸びていますね。蕾も真ん中辺りはとてもたくさんあって1本やり終えるのにかなり時間がかかります(笑)


2018/4/28の柿畑-001

ここからは摘蕾の豆知識です。このように、主枝や亜主枝から直接生えてきた新梢にもたまに蕾がついています。このまま残しても小さなサイズの柿にしかなりません。また、この枝は来年の結果母枝になりますので、充実した枝にするためにも蕾は取りましょう。


2018/5/1の柿畑-003

わかり辛いですが、中央に右向きの枝があります。このように、時々おかしな方向に伸びている枝があります。この枝は果実に傷をつけやすいので、私は鋏で切るようにしています。ただ、葉はたくさん残したいので、明らかに傷を付けそうな場合だけにしています。


2018/5/1の柿畑-003

これは上の蕾を残したいけど、ちょっとだけ上向いているというパターンです。


2018/5/1の柿畑-004

葉っぱに引っ掛けるとこのように下向きになります。このままもう少し生育すれば、ちゃんとこの位置で固まります。注意点は曲げるときに取れやすいことです。予備を残しながら曲げましょうね。でないと蕾がなくなってしまいます(笑)


2018/5/2の柿畑-001

蕾の先に小さな蕾がまた出てきました。これは遅れ花、孫花と呼ばれるものです。これから大きくなってきます。柿にとっては、先にできた蕾がダメになった場合に備えた予備の蕾ですね。これもあまり大きくなりませんし、既に残した蕾と競合するので取ります。ただ、まだ小さいので注意しないと枝を折ってしまいます。2周目で取れば大丈夫です。


2018/5/1の柿畑-005

ちょっと説明ばかりで硬い話が続きましたね。まだ5月に入ったばかりなのに、随分と大きくなって開きかけているのもあります。今年は開花が早そうです。


2018/5/6の柿畑-001

今年もカエルがたくさんいます。摘蕾に慣れてくると、全体を見ただけである程度は不必要な蕾がわかるので、両手でどんどん取っていきます。そんなところにカエルがいると、いきなり冷たい感触でビックリします(笑) 驚いても脚立から落ちないようにしないといけません。


2018/5/2の柿畑-002

蕾が大きくなったといっても、まだ数センチです。小さくてカワイイですね。

さて、摘蕾はまだ1/3ほどです。そして1周目が終わると2周目もあります。まだまだ先は長いですが、お客様に満足していただけるよう、少しでも早く終わらせたいですね。

今回は「富有柿の摘蕾」というマニアックな内容ではありますが、簡単に説明させていただきました。参考になれば幸いです。それでは連休も後半に入りますね。どうか楽しい連休をお過ごしください! ごきげんよう(^^)/

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