みなさん、こんばんは。でらうま柿農園 富有柿.comです。
オリンピックも後半ですが、メダルが続いていますね。先ほど、スノーボードのパラレル大回転で、竹内選手が銀メダルを獲得しました! 女子では史上初なんですね。アイスバーンのような状況でしたが、すごい滑りでした。おめでとうございましたー^^
さて、今日も本の紹介をします。今日はマーケティングの本です。
新人OL、つぶれかけの会社をまかされる (青春新書PLAYBOOKS)
著者 佐藤 義典
青春出版社
この本は、数年前に初めて読んだマーケティングの本です。この本も表紙が女の子、物語は小説風になっており「もしドラ」の影響を多分に受けています(ただ、出版業界では表紙やタイトルは出版社が付けるそうです)。入門書ではありますが、わかりやすく幅広い理論とマーケティングの本質を学べると思います。
物語は中堅商社に転職したOLが、業績不振のイタリアンレストランの運営を任されるところから始まります。小さなレストランは商品開発から製造、販売、営業などのすべての会社経営の要素が詰まっていますね。また、我々消費者にとっても、とても身近な存在です。そんなレストラン経営を通して、マーケティングや組織を動かすということが学べます。小説と理論が交互に書かれているので、とてもわかりやすいです。
私たちは、普段は買い手として様々な商品を購入しています。それはマーケティングに参加してることです。ところが、買い手として頭の中で自然に行っている行為が、売り手になるとできないことが多い。意識できない部分が多いからでしょうね。その際に、このフレームワークはとても参考になります。もう何回も読み直していますが、毎回、新しい気付きがあります。あとはどう自分の商売につなげるかなんですけど…(汗)
○この本で共感できた部分、参考になった部分(本文より引用)
・マーケティングとは、わたしたちが買い手(顧客)のとき自然に感じている「当たり前のこと」ばかり。この「当たり前のこと」を理論化・体系化することが重要です。
・「ふうん、そうなんだ。じゃあ、イタリアンレストランの『価値』って何だ?」
「え? 『価値』ですか? おいしいことじゃないですか?」
・つまり、お客様の立場に立って、お客様はどう嬉しいのかを考えることです。たとえば、あなたが「携帯電話」を持っている理由は、携帯電話という「モノ」が欲しいからではありませんよね?
・皮肉なことに、業界に長くいるほど業界が見えなくなるんだよ。売り手としての考えが染み付いてしまうんだろう。
・「20代女性のニーズ」などというものは、そもそも存在しないのです。このような分け方では、求める価値の違いをとらえ切れず、不十分なのです。
・差別化軸の選択は、どの顧客ニーズに応えるかという顧客ターゲットの選択でもあります。
・マーケティングがしっかりしている会社や、長期的に売れている商品・サービスは、ベネフィット、ターゲット、差別化、4Pが物語のように美しく流れ、一貫性と具体性があります。強い戦略は美しいのです。
○編集後記
思い入れがある本ほど、長くなってしまいます。どこまで書いたらいいのか、どうまとめたらいいのか、毎回悩みながら書いています。難しいですね(笑) この本には続編があります。また、著者の佐藤さんが発行している「売れたま」というメルマガもとても参考になります。この本の主人公である真子ちゃんと勝さんも、ときどき出てきますよ。
それでは今日はここで終わります。今晩はスケートですね。楽しみです!
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