2024年もよろしくお願いします。年末より剪定を始めています(2024/1/18)

みなさん、こんにちは! でらうま柿農園 富有柿.comです!

2024年、最初のブログ更新となります。今年もよろしくお願いします。新年を迎えましたが、元旦より大地震に飛行機事故と大変なスタートとなりました。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。ニュースの映像を見ているだけでとても心が痛みます。私個人にできることは寄付をする程度しかありまませんが、同じ日本人として、少しでも早く日常が戻ってきますよう心よりお祈り申し上げます。自衛隊や消防、警察、自治体の方々も本当に大変だと思います。精一杯応援しています。

さて、このブログでは柿畑の様子や作業などを月1回ほど更新しております。2024シーズンも年末から柿の木の剪定という作業を始めていまして中々更新できませんでしたが、今日は雨でお休みが取れましたのでようやくブログの更新ができました。今年の剪定中の風景などをお届けします!



12/28です。今シーズンはこの日から剪定スタートです! 昨年はもう少し早くから始めましたが、今年は暑い日が多かったので休眠期に入るのも少し遅めかなと思いまして、遅めにスタートです。柿に限らず、樹木は毎年たくさんの新しい枝が伸びてきます。その枝からまた新しい枝が伸びてくるため、枝を切らないで放置して数年もすると別の姿になってしまいます。日も当たらず、たくさんの実ができるので、小さく美味しくない柿になってしまいますね。剪定では木全体が太陽の光をしっかり受け止められるような樹形を作り、余分な枝を間引きすることで、大きく美味しい柿作りにとって最初にして大切な作業となります。



私が剪定で使うのはこのような道具です。右からノコギリ、チェーンソー、剪定バサミです。一輪車に乗っているのはガーデンバックで、こちらに小枝を集めています。剪定では枝を切るだけでなく、切った枝を集めて燃やす作業もあります。実は枝拾いがとても大変なので、数の多い小枝は捨てないで最初から集めておきます。ブルーシートは大きめの枝を集めるときに使っています。



12/31です。大晦日も関係なしで進めました! 左が剪定前の木、右が剪定の終わった木です。主枝や亜主枝という骨格となる枝を決め、それらをできるだけ真っすぐに伸ばしながら樹形を作ります。その骨格氏に果実が実る枝を適当な間隔を空けながら左右に配置していきます。骨格ができていればあとは簡単ですが、骨格ができてないとあれこれ考えて中々進みません。昔の剪定でグニャグニャ曲がったところは何年もかけて新しく作り直します。



1/1です。今年も初日の出を撮影してきました。今年は雲がほとんどなく、寒さも控えめだったのでゆっくり撮影できました。



同じく元旦です。柿の木の先端にはこのように芽がついています。ここから新しい枝が伸びて、今年の柿が実ります。枝の先端は空を向いて伸びています。この日の夕方に能登半島で大地震がありました。作業中に何度も携帯から通知が入り、とても心が痛みました。重ね重ねお見舞い申し上げます。少しでも早く復興できるようお祈り申し上げます。



1/8です。今年2回目の積雪がありました。雪が降ってすぐに太陽が昇るとこのようにとてもキレイな光景となります。実は年末にも1度あったのですが、その日は他の仕事が入っていて時間がなくて撮影できませんでした。今年も無事に雪景色の柿畑を撮影できました。



別の畑です。ここからの景色が一番好きです。朝一番に行ったときはまだ曇っていて満足いく写真は撮れなかったのですが、他の畑を回っているときに雲が切れて晴れてきたので、もう1度行って撮影しました^^



朝はお休みしましたが、すぐに溶けてきたので11時から剪定開始しました。2つ目の畑も残り1列となり、剪定の進捗率は20%ちょいです。剪定は2月末までにやればよいのでそんなに焦る必要はないのですが、一人で1ヘクタールちょっとをやっています。もしケガをしたり風邪などで止まってしまうと怖いので、少しでも早めに進めています。



1/16です。主枝を真っすぐ伸ばし、左右に果実が実る小枝を左右に配置します。真っすぐ上手くできていれば簡単ですが、もちろん思うように枝が伸びていくわけではないですね。また、虫に食われたりして弱っている枝もあります。数年先を考えながら切っていきます。細かいやり方に関しては以前のブログにまとめておりますので、こちらを参照してください。これは岐阜県本巣市の剪定のやり方です。

富有柿の剪定 その1 骨格枝を決めよう

富有柿の剪定 その2 細かい枝を整理しよう



1/17です。3つ目の畑もあと20本くらいで進捗率は45%ほどです。順調に進んでいます♪ 剪定は産地によってもやり方は随分と違いますね。隣町ではもっと枝の量が多いですし、YouTubeなどで見る限り他県でももっと枝が多い地域が多いようです。本巣市のやり方だと枝が少ないので収穫量は減ってしまいますが、その分、採光性が高いので味は良くなると思います。この畑は木の間隔も広いため、低く広げるように樹形を作っていけます。作業もしやすいですね。左奥の茶色い山は切った枝を集めたところです。順次燃やしていきます。

という感じで、今シーズンの柿の作業も始まっております。冬場は色々と作業がありますね。剪定を2月末までに進めながら、途中で肥料(堆肥など)やり、剪定が終わったら租皮削り、確定申告、そして3月より元肥、新植、接木などがあります。寒い季節なので風邪などには気を付けながら進めたいと思います! 皆さんも風邪やコロナに気を付けてお過ごしください。ごきげんよう(^^)/

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2024年もよろしくお願いします。年末より剪定を始めています(2024/1/18)」への2件のフィードバック

  1. 初めまして。つい先日このブログにお目にかかりました。まだ一部の剪定しか見ておりませんが、とても丁寧な説明と画像でよく理解できました。ありがとうございました。
    富有柿とありますが、我が家のは甘百目柿です。名前は違えども剪定方法は同じでよろしいのでしょうか? すでに50年は経っていますが横に長い枝が沢山出ているので5年程前に短く整理しました。長い間放っていたためかほとんどが渋柿となり今では干し柿にして楽しんでおります。
    以前はゴマいっぱいの大変甘く大きな柿でした。もう一度味わいたくて剪定、施肥など毎年苦労しています。根元が虫食いの枝も多く切り落とすと車枝が大量発生します。このブログでとても参考になりありがたく感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。

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    1. 喜んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。

      剪定方法は品種によっても違いますし、同じ品種でも地域によって違うと思います。百目柿は渋柿の系統だと思いますので、こちらで紹介しました富有柿の剪定よりはもっと多く枝を残してもよいと思います。また、渋柿にするため収穫の際には枝をT字に切ると思いますので、先端となる枝の果実は摘果しておくと樹形を維持しやすいと思います。また、甘く大きくするには剪定だけでなく、摘蕾や摘果も大切です。1枝につき2つ以下にするとより美味しくなると思います^^

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