みなさん、こんにちは。でらうま柿農園 富有柿.comです。
3月も後半に入りました。本日は雨模様で少し肌寒いですが、先週は暖かい日もありましたね。日曜に畑仕事をしていたときは暖かくてとても気持ちがよかったです♪ 草も成長を始めており、数日経つと畑が緑に変化しています。
さて、柿畑では剪定や施肥といった冬の作業が終わり、ようやく一息つけました。手作業の租皮削りは継続して行っていますが、柿もそろそろ今年の生育が始まろうとしています。今回は冬から春に入りつつある柿畑の様子をお伝えします。(画像をクリックすると写真が拡大されます)
前回のブログで、機械を使った租皮削りについて説明しました。機械では全体の皮を薄くめくるように削りますが、このような枝の分岐部分は取り切れていないことが多いです。また、毎年機械を使うと樹勢を強くしてしまう(果実より木自体の生育の方が強くなる)ので、全体をやるのは3年に1度です。そのため、時間がある限り、枝の分岐部分をこのような道具を使い手で削ります。カリカリと地味に削っています(笑)
枝の分岐部分は樹幹害虫が多いです。食われた跡がある場所は特に念入りにやります。
また、主枝や亜主枝でもこのように全体がモコモコして害虫に食べられている部分があります。このような場所は機械だけでは削り切れておらず、手作業で削るとたいてい虫が潜んでいます。少しアップしてみますね。
(注)虫の映像が苦手な方は、次の写真は飛ばしてください!
中から白い虫が出てきました。これはヒメコスカシバという樹幹害虫です。枝の分岐部分や主枝亜主枝のこのような場所によく潜んで、木をかじっています。モコモコした部分の奥に虫糞があればほぼ確実にいます。主枝や亜主枝は太いのですぐダメにはなりませんが、細い枝は食べられると養分の流れが悪くなり、すぐ折れてしまうので大敵です! 成虫になる前にできる限り退治することで、次の繁殖を抑えることができます。
余談ですが、機械を使った租皮削りは1日頑張れば100本近くできます。しかし手作業だと20本がやっとです。汚れるし、手間暇がかかります。どちらもやらない農家さんもいます。やらないというか、他に仕事があって時間がなくてやれないのが実際でしょう。今年も木をすべて伐採した畑をいろんな場所で見ました。悲しいことですが、柿に限らず農業の抱える問題ですね。
租皮削りをしながら、幹に穴の開いてしまったところに土を入れます。主枝を切ったところは切り口がボロボロになって穴が開き、そこに水が溜まると腐敗が進みます。その防止です。
さて、木の生育はあと少し先ですが、畑では春の草花の成長が始まっています。
カメラを地面スレスレにおいて撮影しました。草にもいろんな種類があり、畑によっても違います。足元にもこんなキレイな景色が広がっています。
3/21です。いよいよ芽吹きが迫ってきました。この芽から新しい枝が伸びて、そこに富有柿がみのります♪
昨晩からずっと雨模様でしたが、夕方にほんの一瞬だけ晴れ間が見えたので、いいタイミングで撮影できました^^ 春の到来が楽しみです。
次回には芽吹いて生育が始まった柿の様子をお届けできると思います。そういえば肥料のことを忘れていましたので、またお届けしますね。それではみなさん、ごきげんよう(^^)/
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富有柿発祥の岐阜県より、採れたて富有柿をお送りします
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