今年の柿の赤ちゃんを紹介しますよ~!(2021/6/13)

みなさん、こんにちは! でらうま柿農園 富有柿.comです!

6月も半ばになりました。今年も気が付けばもう半分近くを過ぎました。早いですね・・(^^; 梅雨らしいジメジメした天気になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

さて、春から生育を始めた今年の柿ですが、4月下旬より摘蕾(蕾の数を減らして、残った果実に養分を集める作業)を始めました。前回のブログでは4月下旬~5月下旬の開花までをお伝えしましたが、今回はその続きです。開花が終わるとついに今年の柿の赤ちゃんが顔を出します。花から果実がどうやって顔を出すのか気になりますね。そんな様子をお届けします!



5/18です。5/16に梅雨入りしまして、天気予報は雨マークがずらりと並んでいました。摘蕾はまだ終わってませんので、雨の合間に少しでも進めます。時折日差しが入ると、こうやってキレイな花を写真に収めたくなります♪



同じく5/18です。今まさに開こうとしている柿の花です。開花はかなり増えてきましたが、16日、17日は一日中雨で、18日も夕方から19日の昼まで雨でした。柿の花は開花して4日ほどが受粉適期です。果たして無事に受粉できているのかとても心配しながら摘蕾を進めました。



5/19です。雨は昼過ぎに上がったので、3時間ほどですが摘蕾を進めました。葉っぱに雨が残っているため、水が垂れてきてびしょ濡れになりますが、ようやく摘蕾1周目の終わりが見えてきました(^^♪



5/22です。5/21はかなりの土砂降りとなりました。今年は開花最盛期に雨がとても多く、私にとっては初めての経験です。雨の合間に摘蕾をしているときでもミツバチは飛んでいましたが、果たして受粉ができているのかどうか。また、日照量の不足と雨による水ストレスが多いため、今年も生理落果が増えるのではないかととても心配しています。まぁ農業をやっていれば天候に関する心配は尽きませんが、今年もミツを吸いに来たミツバチを何とか撮影できました! 曇り空だったのが残念~。



同じく5/22です。この日は久しぶりに一日作業しました。夕方には日も差してきて、いい写真が取れました。さて、この写真のように柿の花は1週間ほど経つと徐々に茶色くなって枯れていきます。さぁ、ここからどうなると柿の形になるのでしょうか。想像してみてくださいね^^



5/23です。夕方に摘蕾の1周目が無事終わりました。父と二人だけでやりましたが、いいペースで回れました。そして2周目に入ります。2周目では遅れ花(孫花)を取ることと、もう一度すべて回ってやり忘れがないか確認します。遅れ花というのは、写真のように残した蕾の先に出てくる蕾のことです。遅れ花は摘蕾の序盤だと小さすぎて取れません。5月前半に摘蕾をやっていた畑にはたくさん残っているため、どんどん取っていきます。



5/25です。花がだいぶ茶色くなってきました。この花はもう少しすると自然に取れます。そして、花が落ちるとそこには・・・



5/28です。出ました! 柿の赤ちゃんがこのように顔を出してきます。指と比べるとわかりますが、5ミリくらいしかありません。とっても小さな柿の果実です。カワイイですね(^^♪ さて、ここで開花中の写真に戻って、花の奥をよ~~く見てください。花の中からも柿の赤ちゃんが少しだけ顔を出しているのがわかりますね。こんなふうに柿の果実は生育していきます。



5/29です。柿の果実は開花から1ヶ月ほどは細胞分裂で大きくなっていきます。摘蕾で残した果実に栄養がどんどん集まり、大きく甘い柿が育ちます。また、摘蕾の見直しも遅れ花が多い畑はほぼ終了しました。見直しも含めると、過去で最も早いペースで回れたように思います。ちなみに、摘蕾の2周目は遅れ花を取るのが中心なので速く回れますが、一日中、脚立の昇り降りばかりしているのでとっても疲れます。少しでも早く終わらせるため、頑張りました^^



5/30です。早く回れたのは頑張ったからだけではなく、摘蕾前に草刈をやったからだと思います。昨年までは草生栽培で草を残していましたが、草が腰の高さにもなってしまい移動するだけでも大変でした。いつも摘蕾をする前に、草を踏んで倒していましたから・・・。おかげで移動がとても楽にできて作業がはかどったのですが、1ヶ月経ってまた生えてきました。摘蕾の見直しがひと段落したので、再び草刈をしました。



6/6です。根元付近までキレイに刈ってスッキリしました^^ もちろん、また1ヶ月後には元に戻っています(笑) 草の生命力はほんとスゴイですね!



1日戻って6/5です。果実がどんどん大きくなってきましたね! 柿は5月下旬の開花から、7月いっぱいまでが果実の生育の第1ステージです。10日で倍くらいの大きさになります。雨で少し畑に行ってないと、びっくりするほど大きくなっています。



6/11です。摘蕾の見直しも5月中にほとんど終わりまして、休養したり他の仕事に行っていました。見直しが残っていた最後の畑で、取った柿の果実を切ってみました。ちゃんと種が入っていますね!! この日、何個か中を見ましたが、ちゃんと種が入っていました。つまり受粉は無事にできていたようです。受粉できていない柿は生理落果で落ちやすいため、ひとまずホッとしました。雨の中飛び回っていたミツバチさんありがとう!!^^ あとは日照量と雨ですね。すでに生理落果はポツポツと始まっていますが、今週から雨予報が続いています。太陽が出なくて雨が続くのも生理落果の原因なので、「何とか落ちずに頑張って」と祈っています。



6/12です。大きめのものは親指の爪より大きくなってきました。緑色だった枝も茶色くなりつつありますね。梅雨の合間の日差しをしっかりと受けて、どんどん育ってほしいと思います!

という感じで、5月半ば~6月半ばの1ヶ月の柿畑の様子をお届けしました。この時期は開花や果実の生育が始まってとても変化の多い時期です。楽しんでいただけたらと思います。この先は追肥や最後の選別である摘果という作業があります。近年は豪雨や猛暑により木が弱っており、生理落果がとても多い傾向にあります。そのため、摘果をあまり焦って早くやらず、生理落果が落ち着くのを見極めてからスタートしようと思います。

さて、コロナの4波も新規感染者数が減ってきて、ようやく少し落ち着いてきたように思います。平穏な日々に戻れるのはまだもう少しかかりそうですが、健康と楽しみのバランスを取りながら出来る範囲で楽しく生活していきたいですね。それでは皆さん、ごきげんよう(^^)/

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