みなさん、こんにちは。でらうま柿農園 富有柿.comです。
4月もあと少しで終わりです。春らしい陽気な日が続き、ドライブや散歩がとても気持ちいい日々でしたね♪ また、あと少しでゴールデンウィークです。久しぶりにゆっくり過ごしたり、旅行などが楽しみですね。本日は久しぶりの雨なので、少し早めにブログの更新ができました。
さて、例年よりやや遅れて芽吹きが始まった2017年度の富有柿の生育ですが、もう小さな蕾が見えるほどに生育してきました。おそらく今週末か来週初めより摘蕾(てきらい)という作業が始まります。柿農家にとって、連休前後から6月初めまでは11月の収穫期に次いで忙しいシーズン。今回は芽吹きからの生育状況をお伝えしながら、摘蕾作業についての説明をします!(画像をクリックすると写真が拡大されます)
4/18です。とっても晴れ渡った青空を背景に、芽吹きの始まった富有柿です。春らしい爽やかな気持ちにさせてくれますね♪ 下の方の芽も徐々に開き始めてきました。
同じく4/18です。遠くから見ても、枝の先々から葉が広がり始めたのが分かるほどになってきました。
4/20です。葉を展開させながら、新しい枝(新梢)が伸びてきます。まだ薄緑色ですね。まだこの時期は昨年に貯蔵した養分を使って成長しています。根も成長をはじめていますが、本格的に活動して栄養分を吸収し始めるのは開花頃です。5月下旬になります。さて、伸びている新梢を拡大すると・・・
薄緑色の新梢の葉っぱです。まだ柔らかいです。葉っぱと枝の分岐部分を見ると、小さく膨らんだものが見えますね。これが富有柿の蕾です。この蕾が大きくなって開花し、そこに柿が実ります。実に半年もかけて生育しているわけです。
4/22です。剪定のときにご説明しましたが、芽をたくさん持っている枝を結果母枝(けっかぼし)といいます。下の方も順調に芽吹いていますね。芽には蕾を付ける花芽と、蕾はなくて葉っぱだけの葉芽があります(そのほか、潜芽や陰芽というものもあります)。結果母枝の長さによって差はありますが、写真のような母枝ですと先端から5つ~7つほどの芽が花芽になります。
そして、それぞれの花芽から伸びた新梢には、おおむね5~7つほどの蕾が付きます。つまり、1本の結果母枝に蕾が何十個もあるわけですね。それだと数が多すぎて、栄養分が不足してしまいます。そこで、余分な蕾を摘み取ることで、残した蕾に養分を集中させて大きく美味しくさせる作業が必要となります。その作業が摘蕾です。
4/23です。1センチにも満たない大きさの芽から、すでに5センチほどの新梢が伸びてきました。葉っぱもどんどん広がってきましたね♪
4/25です。各芽から新梢が四方八方へと伸びてきたのが分かります。葉っぱも大きくなってきました~♪ 摘蕾で残す蕾の数は1本の結果枝(今年伸びてきた新梢)につき1つまで、ただし1本の結果母枝につき5つまでを目安にします。花芽が7つあるときは、すべて取ってしまう新梢が2本あるということですね。また、短い結果母枝は4つや3つと調整します。
残す芽は新梢の真ん中あたりのものです。上向きは日焼けしやすく、内向きは傷つきやすいのでできるだけ取ります。下向きは肥大しにくいといわれているので、理想的には外向きで横に出ているものがよいですね。ない場合は下向きでもいいです。
*これは富有柿と早生富有柿松本の場合です。例えば生理落下の多い早秋はもう少し多めに残すなど、品種によって多少違うので、品種ごとの特性をご確認ください。
同じく4/25です。左下の茶色い枝が昨年までの枝で、緑色の枝が芽から伸びてきた新梢です。本当にあっという間に長く伸びてきますね。そして新梢の葉っぱとの分岐部分には蕾がたくさんあります。大きさはまだ5ミリほど。もう少し大きくなると取りやすくなるので、摘蕾が始まります。
摘蕾の適期は開花までですので、今年は5月25日~末です。ただ、摘蕾は大きな木だと1本で3時間ほどかかりますので、開花までに終わることは小規模な農家さんでなければ厳しいでしょう。実際には6月上旬までは続くと思います。
序盤は形などの選別ができないので、向きや隣接する枝を見てやります。後半になると枝の生育も進み、蕾も大きさや形がわかってくるので、大きくなりやすいものを選別して行います。詳しくはまた次回にご説明したいと思います!
それではみなさん、よい連休をお過ごしください! ごきげんよう(^^)/
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富有柿発祥の岐阜県より、採れたて富有柿をお送りします
後藤柿農園の産直・通販サイト でらうま柿農園 富有柿.com
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