みなさん、こんにちは。でらうま柿農園 富有柿.comです!
今日は5月とは思えないほどの暑さで、岐阜県平野部では34度近くありました! 全国の至る所で30度を超した地域があったようです。まだ暑さに慣れていませんし、夏でも暑いと思う気温ですよね(^^; 運動会も開かれているようですが、熱中症にはくれぐれもご注意ください!
さて、柿の話に入ります。前回、摘蕾(てきらい)という春の大切な作業についてお話ししました。今回もその続きです。富有柿の開花とあわせて、たくさんの写真をご用意できましたので楽しんでいただけたらと思います^^
5/18です。蕾が開き始めてきました! 奥から薄黄色の柿の花になる部分が見えてきました。ここから開花まではあっという間です!
5/19です。このように薄黄色の花が見えてきました。わかり辛いですが、先端の部分が少し捻じれていて、カギがかかったように閉じています。それが外れると開花します。この場面から開花までどれだけの時間がかかるのか測ったことはありませんが、開く途中の花はたまにしか見ないのでかなり短いのではないかと思います。
花の写真の前に少し作業状況を説明します。弊農園では草生栽培のためこの時期はまだ草刈りをしていません。よって、畑には腰の高さほどの草が生い茂っています。このような状態では脚立を持って移動ができませんので、足で草を踏み倒して作業スペースを作ります。これが地味に体力を消耗するんですよね。まるで雪の中を歩くような感じです。そして草はとても丈夫で、このように倒しても1週間もするとまた起き上がってきます。早生栽培にもメリットはありますが、作業するには草刈りをした方が楽なんですよね(笑)
また、弊農園が管理している畑の多くはヘアリーベッチが生えていますが、この畑はイネ科の草が生えています。この畑には昨年秋にヘアリーベッチの種を撒いたのですが、この草の方が強かったようでパラパラと咲いているくらいでした。今年はもっとたくさん撒く予定です。
では、これより今年の富有柿の開花をお知らせいたします♪
5/21です。蕾が開いて、中から薄黄色の柿の花が顔を出しました!! 柿は赤色ですが、柿の花は薄黄色なんです。
同じく5/21です。花の中にはまだとても小さな柿の赤ちゃんがいます。
花の奥が見えるでしょうか? 写真はいつも拡大しているのでわかり辛いですが、花自体の大きさも1センチちょっとしかありませんね。
今年の開花は5/18に最初の数個を発見しました。5/21にはこのようにどんどん開花していきます。開花が始まるころには軸も硬くなってきますので、摘蕾をやっていると焦ってくるころです(笑)
5/22です。前日に摘蕾の進捗率は85%を超えてきました! 今年はいいペースで進んでおり、最後の畑に入りました。ヘアリーベッチに覆われた畑、その中央にはミツバチの巣箱がありますね。この畑は農協に出荷されている人の畑です(弊農園が1/3ほどを管理しています)。農協へ出荷している人の畑には、開花時期になるとこのようにミツバチの巣が置かれます。
そしてミツバチは柿の花の蜜を集めるため、せっせと花を飛び回ります。いつも写っているのは雌花ですが、柿畑には雄花を持つ柿の木もあります。その雄花にミツバチさんが触ると、花粉が体に付きます。そしてこの写真のように雌花の蜜を集めるとき、一緒に受粉をしてくれます。ありがとう!
5/23です。開花時期になるとブンブンをそこら中からミツバチの羽音がします。1つの巣箱から数キロ圏内の畑をカバーしてくれるらしいです
5/24です。さて、今年の開花最盛期は5/20過ぎでしたが、柿の開花は桜のようにあっという間です。徐々に花弁が茶色くなっていきます。
同じく5/24ですが、早いものはもうこんなに茶色くなっています。この枯れた花が落ちると、中から柿の赤ちゃんが顔を出すのですが、それは次回にしましょう^^
さて、この日の午前中に摘蕾の1周目が終了しました! 今年も少し面積が増えていますが、頑張ったので昨年よりハイペースで回ることができました。柿は開花が終わると果実の細胞分裂が始まります。その期間は1か月! 摘蕾を早く終わらせることは大玉づくりに欠かせません。同時に、生理落果も減らし、味もよくしてくれます。農家さんの肉体的にはしんどいですが、少しでも美味しくなってくれたらと思います!
さて、続いて2周目に入りました。上の写真をご覧ください。花が茶色くなった蕾の上に、2つまだ小さな蕾がありますね。これを遅れ花といいます。遅れ花とは予備の花です。序盤に生長してきた蕾がダメだった場合の予備ですが、序盤の摘蕾のときは小さくて取れなかったものです。こちらもこのままにしておくと大きくなってしまいます。摘蕾の2周目は、畑をもう1度回ってすべて取ります。
2周目では遅れ花の摘蕾をしながら、取り忘れのチェック、折れた枝の整理などもします。序盤の摘蕾は蕾の形がわからないため、方向だけで残してあります。大きくなって奇形果だったり、枝が倒れて上向きになってしまった蕾なども2周目で取り除きます。
また、写真のように太い枝から生えてきた新梢についた蕾もすべて取り除きます。こういった枝は来年の結果母枝となりますので、果実をならせず枝を充実させるためです。
ということで、1周目は終わりましたが、まだしばらくは摘蕾の続きがあります。肉体的にはしんどいですが、この時期には柿の赤ちゃんも顔を出してきて、どんどん大きくなっていきます。次回には今年の柿の赤ちゃんを紹介いたします。どうか楽しみにお待ちください^^
それにしてもこの暑さ、まだ数日は続くそうですね。くれぐれも熱中症には気を付けてください! それでは皆さん、ごきげんよう!
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富有柿発祥の岐阜県より、採れたて富有柿をお送りします
後藤柿農園の産直・通販サイト でらうま柿農園 富有柿.com