富有柿が冬眠から目覚めようとしています^^ 2023/3/23

みなさん、こんにちは。でらうま柿農園 富有柿.comです!3月も下旬を迎えました。今年の春は暖かい日が多く、既に桜も開花し、時には暑くて汗ばむ日もあるくらいですね。柿畑でも、早くも草は伸びてきておりますし、柿の芽も膨らんできています。また、熱いと言えばWBCの侍ジャパンの活躍がありましたね! 宮崎のキャンプから始まり、壮行試合、プールBでの試合、そして準決勝から決勝と怒涛のような半月でしたが、柿の仕事がひと段落ついた時期だったので多くの試合を観戦できました。

野球好きならばたまらない精鋭メンバーが揃い、たくさんのドラマが味わえました。特に準決勝の村上選手のサヨナラ2点タイムリーと、決勝の大谷選手の投球では祈るような気持ちで画面を見て、どちらも最後は叫んでしまいました(笑) 他にも数えきれないくらいの名シーンや活躍がありましたね。何よりチームの雰囲気がとてもよさそうで、みんなが野球を楽しんで、メンバー同士で喜び、励まし合っているのが印象的でした。選手や監督、スタッフの皆様、本当におめでとうございます! ありがとうございました。すぐに開幕戦を控えている大変なスケジュールだと思いますが、ペナントレースでもご活躍を期待しています^^

さて、本業の話に戻ります(笑) 年末より開始した今シーズンの畑仕事ですが、剪定というメインの仕事は無事に終わりました。その他、2月後半~3月前半にも色々と仕事があります。今回は他の仕事をお伝えしますね。



2/25です。剪定で切った部分に癒合剤を塗っていきます。切り口から菌が入って腐ることがよくあります。癒合剤は膜を作って菌の侵入を防ぎます。ノコギリやチェーンソーで切った場所はできる限りやったほうがいいです。



2/27です。この日から租皮削りという作業を始めました。柿の木には租皮(そひ)といってゴワゴワした皮があり、年々厚くなってきます。租皮には隙間がたくさんあり病害虫の住みかとなってしまうので、その皮を高圧洗浄機で吹き飛ばし、病害虫を予防します。1本の木は3、4年に1度やります。弊農園では全体の1/3の面積を毎年やって、3年で1周するようにしています。

写真では水をかけているだけに見えますが、水玉を超高速で連続発射しています。発射するとけっこうな音と反動がしますし、すごい勢いで皮を削っていきます。機械やタンクの準備なども大変ですが、何より大変なのは顔や体に吹き飛ばされた租皮が飛んでくることです。



できるだけ顔には飛んでこないように注意してやっているのですが、数時間やるとメガネがこんな感じに汚れてしまい視界も悪くなります。口や鼻の中にはいることもありますし、目に入ると激痛ですね(^^; こういったデメリットはありますが、慣れるとだんだん楽しくなってきてます。



3/3です。今年は2/27、28、3/2、3/3の4日間やりました。いいペースで全体の1/3を余裕持って終われました。ビフォーアフターを見てみましょう!



黒っぽい租皮がめくれ、きれいな茶色い木肌が見えました。少しでも病害虫減ってくれるといいですね^^ 3月初めに租皮削りが終わり、冬の作業はほぼ終了です!! その後、確定申告や友人の仕事の手伝いなどをしていました。



3/18です。元肥をやりました。前回のブログでお伝えしましたが、今年は鶏糞の量を増やしたので、その分、化成は減らしています。ただ、化成はどれも1.5~2倍ほどに値上がりしており、昨年と比べて2/3ほどに減らしたのに肥料代は高くなっていました(^^; 化成だけの農家さんは肥料代だけでも相当高くなっているのではと思います。しかし柿の味や大きさは、肥料の種類ではほとんど変わらないといいます。大切なのは何をやるかではなく、必要な時期に必要な量をしっかり過不足がないよう与えることが大切だと思います。昨年の状況をよく観察し、木や畑で散布量を少し変えています。元肥は量が減ったので半日で散布できました^^



同じく3/18です。枝の先端を見たら、既に膨らんできていました。今年の3月はだいぶ暖かく推移していますね。肥料をやっていても汗をかきました。桜の開花も始まっていますが、柿も今年は早く生育が始まりそうです^^



正面から見るとこんな感じです。芽を覆っていた硬い皮が開いて、中から葉っぱや新梢になる部分が膨らんできています。まだ5ミリほどの小さな芽ですが、どんどん大きくなっていくので楽しみにしていてください^^



3/22です。こちらは私の畑ではありませんが、ご近所さんから伐採を頼まれた畑です。樹齢50年以上の立派な木でしたが、16本の柿の木を伐採し、細かくしている途中です。木を伐採するのはとても寂しいことですが、このように産地の柿畑は年々減っています。

農家の高齢化ということもありますが、そもそも若い人がやらないのは通年でいろんな仕事がある割に収益が低いからですね。それに加え、先ほども書いたように経費がどんどん上がっています。肥料は1.5倍~2倍近くに値上がり、病害虫の増加から消毒も回数が増えており数年前の2倍以上、段ボールや送料も随分と高くなりました。かといって柿の価格(市場での取引価格)はほとんど変わってません。中々厳しい面もありますが、私もできる限りやれることをやっていきたいと常々思っています。



同じく3/22です。暗い話もありますが、今年も芽が膨らんで生育が始まりました。どんな植物もそうですが、毎年寒い冬を乗り越え、暖かくなるとこうやって生育を開始します。この芽から新しい枝が伸びてきて、葉っぱや蕾ができます。ほんと不思議で神秘的ですね^^

ということで、今年も柿の生育が始まりました! 4月中下旬より草刈や消毒、そして摘蕾という本格的な今年の作業が始まります。それまでは少しだけお休みをもらって、英気を養いたいと思います! 寒暖差の激しい時期です。天気予報をしっかり確認し、風邪などひかないようにお過ごしください。それでは皆様、ごきげんよう(^^)/

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富有柿発祥の岐阜県より、採れたて富有柿をお送りします
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